山に囲まれた町、鳥取県の大山町(だいせんちょう)。人口は1万7000人。その1/3が高齢者です。車社会の中で、糖尿病率は県内でもワースト1位・・・。その様な中で、町民一人ひとりの健康づくりと将来的な医療費削減は差し迫った問題でした。
一方で、カーブスはビジネス的観点から、大山町の様な人口2万人を下回るエリアへは出店を控えるマーケティングをとってきました。ですが、チェーンが拡大した今だからこそ、そして今の日本社会を見た時、地方創生のプロジェクトとして、町との共同事業がスタートしました。
物件はどうするのか、採用は?プロモーションは?これまで沢山の店舗の立ち上げを経験してきましたが、この様な過疎エリアは初めてです。全てが手探り状態の中、立ち上げのプロジェクトメンバーは現場で動く私と、東京からアドバイスをいただく上司のたった2名。とにかく、やれる事は全てやってみよう!と上司と握り合い、オープン日に向けてものすごいスピードでPDCAをまわす!そんな日々でした。
今回、カーブスとして新しく試みたのが、町と一緒にプロモーションを行うという事。共同事業だからこその強みは何か?と考え、町の担当者と一緒に何度も地元のイベントや集まりに顔を出させて頂きました。ポイントをつかむまでは苦労しましたが、常に大切にしていたのが『パッションで想いを伝える』という事です。自分の言葉で「この町の皆さんに健康になって欲しい」と伝えて行くと、それはどんどんと伝わり、広まっていきました。大切なのは、今まで他の店舗の立ち上げでやってきた事と同じ事だったのです。
オープンして1年半。会員数は550名を超え、先日のキャンペーンでは、全国でも上位に入る好成績を上げる事ができました。人口の少ないエリアでも、やり方次第では出店を成功できる事が分かり、カーブス事業の更なる可能性が広がりました。そう思うと、ものすごく壮大なプロジェクトに関わらせて頂いたと、抜擢いただいた事に感謝×感謝ですね。今後はこのプロジェクトで培った経験やノウハウを、更に全国の加盟店様にお返ししていきたいと思います。